2017年5月23日火曜日

舞楽鑑賞

本格的な舞楽公演は宮内庁楽部と四天王寺と厳島神社3ケ所と聞いています。

宮島口フェリー前広場に舞楽で有名な蘭陵王の勇姿があり、ガイドブックには大鳥居と

蘭陵王が必ず案内されています。

年6回の蘭陵王を含めた舞が5月18日と聞き友人のN氏を誘い厳島神社

国宝高舞台に足を運びました。

朝9時に白無垢の衣を身につけた15名の神官が太陽に祈りを捧げる姿は

神聖な行事をうかがわせるものでした。

9時50分 始まりです 

  【 振鉾 えんぶ】
               
舞台の最初に舞われ、天地の神と

祖先の霊に祈りを捧げ、舞台を清める

儀式的な要素をもっています

【厳島神社案内より)
                                          
 
【萬歳楽  まんざいらく】

唐の国 賢王の御代、鳳凰が飛来して

(賢王万歳)とさえずった

その姿を舞に振りつけたそうです

赤の衣装は神社から海に向かって左

左楽房から入退場します。

【延喜楽 えんぎらく】

醍醐天皇の延喜8年親王と公家に依る

国産舞楽です。年号の延喜からの命名は

青の衣装、朝鮮半島伝来と言われています

右楽房から入退場します。




【蘭陵王 らんりょうおう】


約1400年前の中国。北斉の国王、蘭陵王 

はあまりにも美しい容姿であったので

戦時 自軍士気が揚がらないため

恐ろしい形相の面をつけ指揮を執り

周の大軍に勝利しました。

その武勲をたたえた舞です

最も有名な演目です。 左楽房から

入退場します。



【 納曾利  なそり】

双竜の舞とも呼ばれるこの舞は、雄雌の龍が
 
遊び戯れる様子を舞にしたといわれ、正式には

2人で舞うそうです。

蘭陵王の返礼の舞になっているそうです



【長慶子 ちょうげいし】締めくくりに演奏される曲で 舞はありません

終了時間は11:時頃でした。


舞楽は天子、皇帝の祝いの舞で民衆が劇団を作って

楽しんでいたそうです。

日本に渡って 左と右 赤と青 中国式と朝鮮式

に区分けし 陰陽思想を加え 高貴な形に仕上げた

ようです。

本場中国 朝鮮畔島では今ではみることが

できないそうです。