2015年4月22日水曜日

 弥山展望台へようこそ

神殿側偏額   伊都岐島神社
仏教伝来以前より弥山山頂   磐座に


伊都島神が鎮座。



今は厳島神社本殿に鎮座され大鳥居



扁額に神名を明記。








フランス人 ロッククライマー
頂上の磐座は今モニュメントとして


観光名物



写真撮影演習舞台










デザイン画   座

建築デザイナー 三分一博志さん


 磐座


座 して 眺める 
 

基本構想が審査員の


高い評価を得る



広い縁側 床、柱、天井は 白無垢の天然板 日本庭園
広島キャラクターモーリー
みやじまトンボ













屋上は立って眺める360度大展望台

小黒神島、大黒神島
遥か倉橋島 












足元に陸、海、島  東西南北  夏至冬至が地図に明記され


シンプルな場所になっている。


弥山の眺め 座るもよし 立っもよし





六甲枝垂れ 


弥山展望庭園を基本デザイン設計の三分一博志さん


 世界で注目を浴びている新鋭デザイナー


広島市西区商工センターにある お多福お好み館 鳥の巣 目立つ


代表作  六甲枝垂れ      

  


弥山頂上 国際交流の場


外国人 登山愛好家弥山は国際交流の場













 



2015年3月9日月曜日

お地蔵さんの道 大聖院登山道を歩く

3月8日日曜日晴天、4月上旬の暖かさ、山賊むすびと固形味噌汁1個とインスタントコーヒと

お湯の入った魔法瓶、さらに今回ダイソーで買った ステンレスコーヒカップと漆のお椀を持参

器、かくも味を引き立たせるものであることに感動を覚えた。 器2個で300円ずっと愛用する








100円                         200円


大聖院登山道は神様、仏様が道沿いにたくさん祀られ、また、道案内の町石(丁)が多く残り

多分江戸時代あたりの参詣者が心底祈りを込めて参拝したのであろう 風景がうれしい                

信仰心の薄い自分がカメラで神仏の姿顔を写すのは 時代の変化とお許しください

              それではスタートします


大聖院 左の石の鳥居を過ぎると左に懺悔地蔵堂がある  

貧しの心、怒りの心、愚痴の心、この三つの煩悩によって

肉体と言葉と心の上につくる様々の悪行の一切を包み隠すことなく懺悔

します。一切を懺悔することは、信仰の一歩であり、さまざまの罪障を消滅する功徳であります

ここに懺悔し、今後ひたすら善業をおこなうことをお誓いください




上白糸の滝入口左手に錫杖右手に宝珠 延命地蔵                        上 8丁 合掌する延命地蔵









上10丁  道案内のお地蔵さん                      上 15丁 道案内の地蔵さん


             






遊女の石畳み                                   満願地蔵堂 (15丁)



信者の多い水掛地蔵堂  地蔵菩薩の足下には餓鬼界への入り口が開かれているとされ

菩薩像に水を注ぐと、地下で永い苦しみに喘ぐ餓鬼の口に水が入る。 (20丁)



くちきき地蔵
 
             
 愚痴きき地蔵


 
見ざる聞かざる言わざる
 
大聖院で見つけたユーモラスなお地蔵さん
 
 雪と戯れる弥山本堂のお地蔵さん
 
大聖院の登山道は階段が多く勾配もきつく下りを選択する人が多いと思う。
 
自分もその1人である、入口に頂上まで1時間半とかいている。
 
2時間半をかけて登ると何と江戸時代のゆっくりとした時間が流れる
 
騙されたと思って体験してください。
 
 
地蔵菩薩に関する雑学     wikipediaから
 
菩薩は如来に次ぐ高い見地であるが、地蔵菩薩は「一斉衆生済度の請願を
 
 
 
 
果たさずば、我、菩薩界に戻らじ」との決意でその地位を廃し、六道を自らの
 
足で行脚し、救われない衆生、親より先に世を去った幼い子供の魂を救って
 
旅を続ける。
 
幼い子供が親より先に世を去ると、親を悲しませ親孝行の功徳も積んでいないことから
 
三途の川を渡れず、賽の河原で鬼のいじめにあいながら石の塔婆つくりを永遠に
 
しなければならないとされ、賽の河原に卒先して足をのばし、鬼から子供達を守ってやり
 
仏法や経本を聞かせて徳を与え、成仏の道を開いていくとされている。
 
質素な衣をまとい金銀宝石は身につけずもっとも弱い人を最優先で救済することから
 
絶大な信仰の対象になった。現場を知り尽くしているので、六道へ送る公平なさばき
 
をするに相応しい裁判官として閻魔大王は実は地蔵菩薩であるとされている。
 
 
 
 
弥山頂上からの吉和冠山


 
 
 
 

2015年2月13日金曜日

弥山7岩めぐり

弥山頂上付近は巨岩、奇岩、珍岩があり360度の展望と岩めぐりで2重の楽しみが味わえる。

弥山(535m)は2kmの狭い幅の土地にのっているので急勾配である。海抜0mから

登ることになるので結構シンドイ山の部類である。

弥山は花崗岩でできているので露出部分は風雪や雨によって脆くなり剥がれたり、砂になったり

する。強い部分と弱い部分があり、強い部分が残り今の岩の形になっている。

雨が降ると水は滝になり砂を海に運び白砂青松の名所となる。

花崗岩の砂は牡蠣やアサリに旨みを与えブランドとなる。牡蠣養殖が増えれば底にアナゴが

棲みつき名物あなごめしになる。

頂上付近の  7岩を紹介する。






1番  厳島、伊都岐島の神が降臨されたと伝えられている正面の磐座岩 高さ6m、左に見える
 

島は阿多田島 古代信仰は神が岩に降下するとされていた。最近白木の表示柱ができた。

柱と岩をバックに写真を撮るパワースポット。

伊都岐島神は867年に宗像3女神と合体し厳島神となる (日本三代実録)


2番  磐座岩の右に横長の岩が 陰陽岩 夫婦和合、子孫繁栄の神宿る岩として古代から

信仰されてきた。この角度は男性のシンボルであるが裏から見ると女性のそれに見える

実に神が造られたと感動する岩 江戸時代あたり、しめ縄が張られていたかも知れない。

町家通りにある幸神社に陰陽石がある 夫婦円満をもたらす神とつたえられている。





3番  干満の岩 潮の干満を示すといわれている岩で宮島岩の知名度NO1

岩の高さは5M横4Mの巨岩である 足元から1.8Mの所に直径12㎝くらいの穴が

あり、奥行きは27㎝深さ5㎝干潮満潮によって深さが変わると言われている。

味は塩辛く目の悪い人に効果があるとのいい伝えがある。

広島大学の先生の意見は穴は北向きで岩の角度は70度あり雨がそこに溜まり

蒸発しにく環境にあるとのこと。干満の関係は分からないらしい。

野暮な詮索はなしにして7不思議として語り伝えたい。




4番  舟岩  川船の形をしたすぐに気がつく岩。大きな岩から風雪によって剥ぎ落され

落下し船の形のまま今のところにたどり着いたらしい自然の造りだした傑作。

今は木が船に乗って浮かんでいる。

宮島の西にある岩船山は舟岩が多くみられる。



















5番  くぐり岩 この岩をくぐると頂上に到着それにしてもこの形の面白さはどうであろう。


岩持ち上げポーズで写真撮影を撮りたいが、前後からの人の列 パワーのつく岩


あるいは 万歳しながら抜ける万歳岩 。ところが2001年芸予地震で少し低くなり


毎年数ミリ下がっているのではないかとも言われている何百年すると腹這い岩と呼ばれて


いるかも知れない。




6番  不動岩  くぐり岩の少し下にある古来から信仰の中心になっていた場所

不動明王。毘沙門天。弁財天 剣を持ち縄を持ちたくさんの腕を持ち煩悩を断ち切り

火で燃やしつくす 不動岩こそが聖域を守っている。

芸予地震で崩れた岩があり一部立ち入り禁止になっている。

弥山で不動明王めぐりを希望であれば 霊火堂、弥山本堂、あかい堂、本堂広場周辺を

散策すればよい。




獅子が岩駅の展示写真を拝着


7番 鯨岩   弥山広場から大聖院ルートの仁王門までの間に鯨の形をした岩がある

頭に近い所に潮吹き穴がありほほえましい。写真は手前が尻尾、奥が頭

岩を少しくだればお腹の下に出ることができる。干満の穴も潮吹き穴も晶洞と呼ばれ

地下のマグマが地上に現れ冷やされる時にガスや水の抜けた時にできた穴と解説があった。

滝町の上卿屋敷に見事な紫水晶がある 晶洞から発見されたのだろう。




番外編    獅子岩    ロープウエイの最終駅から50m登る標高は444m (獅子喜ぶ)

      獅子岩なのに獅子がいない、少し下にいます 今度訪れた時に探してみて 


追記   岩と関係ないが  聖徳太子が摂政になった年「593年」 伊都岐島神に山から

      海辺に引っ越していただいた。依頼したのは佐伯鞍職 現在では市長か県知事

       に当たる人。立派な宮殿におもてなしの心で神様も満足。厳島神社。
  

      
   






















2015年1月19日月曜日

宮島弥山7不思議を楽しむ

山頂付近には弘法大師の物語がたくさんある。清盛の栄枯盛衰の海の物語と双璧である。

弘法大師が唐の留学で修得した密教を携え厳島海峡を渡るとき弥山に激しい霊気を感じ

百日の間求聞持法の修業を行った。大同元年(806)である。

修業に先立ち弘法大師は日本に唯一の三鬼大権現を勧請し一切の穢れがないように

真言密教修業の聖地にした。阿波の大龍獄、土佐の室戸崎とともに真言密教の日本三大

道場といわれている。そのような訳で弥山7不思議が出来上がった。

① 不消霊火  





大聖院参道から上がれば左、紅葉谷ないしロープウエルート

から登れば右に不消霊火堂がある。

修業から千二百年間途絶えることなく、燃え続ける護摩の火

は八 幡製鉄所溶 鉱炉の種火となり、

平和公園「平和のともしび」の火となり、

アジア大会の聖火となって燃え続けている。

囲炉裏にかけられている大茶釜の湯は万病に効くといわれ

多くの参拝客が訪れる。

堂内は不動明王が祀られ黒光りの姿は迫力満点である。

故郷が遠く先祖供養ができない人でロウソクを奉げ供養をする人もおられる。

日本三大不滅の法灯に数えられている。

京都比叡山延暦寺、山形の山寺立石寺 「閑さや岩にしみ入る蝉の声、 芭蕉の句で有名」  

宮島の不消霊火堂。

② 錫杖梅

不消霊火堂から南側20Mの所に弘法大師がたてかけられた

錫杖が根つき梅の大木になっている。


弥山に不吉なことがあれば花が咲かないといわれている。

今年はピンク色のつぼみをつけているから平穏な年になりそう

 (1月16日現在)

多くの人に親しまれる予言の古木。

 曼荼羅岩

錫杖の梅から南、本堂の裏の斜面の岩に「三世諸仏 正八幡三所 天照大神宮

三千七百余神」と刻まれている。

過去の仏、現代の仏、未来の仏 皇室の守護神八幡神、熊野本宮、熊野新宮、熊野那智

天照大神、天神地祇三千七百の神 大和の神仏勢ぞろい。

曼荼羅岩は近年の度重なる台風で倒木し危険のため立ち寄れない。

* 過去の仏について

山口県の徳地に狗留孫山、安芸冠山に狗留孫岩がある。  

過去の七仏の四番目狗留仏と呼ばれている。



 天狗拍子木

霊山を守るために弘法大師が勧請した三鬼神は天狗軍団を呼び集めた、鼻の高い

大天狗( 太郎坊、次郎坊) その配下は烏天狗、 本部は三鬼堂、その舞台は離着陸用に

造られている。山を壊すもの、穢すもの、酒をのんで騒ぐもの、遭難で迷惑をかける、

登山ルールで午後三時までに下山か、山小屋に入ることになっている」不埒者に

注意をするために未の刻「午後二時」から烏天狗が拍子木を鳴らしている。

今は聞くことができない。













 時雨桜

花の重みで枝垂れ桜のように枝が垂れ下り花

びらや葉っぱに露が降りると、晴れた日でも


何十年か先のイメージ

風になびけば地面は、とうり雨が過ぎたかのよ

うに濡れている。

今は枯れて切り株もない。ところが三鬼堂に上

る階段横に丸い金網に囲まれて

時雨桜「弥山七不思議」と表示された高さ一M

ほどの木が植わっている。愛媛から嫁に来たらしい

大聖院と宮島ボランテアの有志の方の頑張り

だそうだ。嫁入り記念に、もみじ饅頭で有名な山田屋謹製で (聖乃志ぐ礼)

 と銘々され店頭に並んでいる。

           









⑥ 龍灯杉

旧正月元旦の夜から六日までの海の穏やかな日、宮島周辺の海面に不思議な光が現れた

島民は龍灯とよんでいた。この現象をみるために、とまりがけで見物にくる人もいた。

烏天狗も正月は大目にみていたのか 見物客はいつも無事に帰宅していた。

その灯が一番よく見える場所が頂上の大杉からであった。

今は株もみわたらないが不消霊火堂の不動明王の近くに杉の一部分が奉納されている。 






勝手に創作しました






 干満岩






案内板に(岩穴の水は、満潮の時には溢れ干潮の時には乾く。不思議な穴で水は塩分を

含んでいる。弥山7不思議の一つ)と説明されている。

直径12㎝、奥行き27㎝、深さ5㎝の手のこぶしが入る穴である。

近くに目洗薬師地蔵が祀ってある。 目の不自由な人は干満岩の塩水で目を洗うと

御利益があるといわれていたが、今は衛生上そのような習慣はない。


弥山7不思議めぐりは想像をめぐらせながら歩くと楽しくなる それも無料。